在宅で、家族による長時間介護の負担を軽減するために計画、施工しました。
開放になっている勝手口アプローチを利用し、車イスの進入路を計画する
入口に2枚引込戸を設置し、車イスの通行に十分な開口巾を確保
右となりに新設の勝手口を
引込戸をあけると段差解消機、奥の3枚引き戸は和室床の間の後ろ壁だった
住みながらの改築工事のため、順次完成した部屋に荷物を運び込む。
その為、写真には、荷物がたくさん写り込んでいます。 ご了承を・・・
右 床の間の後ろ壁は勝手口ポーチ外壁
右の柱を半間左に移動
主に、洗濯物干し場として使われていた広縁と和室
有効に使うため、介護スペースとして改築
勝手口ポーチに段差解消機を入れるため、既存の勝手口がなくなる。
ゲタ箱後ろの外部壁に新たに勝手口を設ける
居間と和室の間には、食器棚の後ろの収納庫と廊下がある。
それらを撤去することで、居間と介護スペースの最短の動線を確保する
窓側に向いていたキッチン、居間とキッチンを隔てる吊戸付のカウンター
台所仕事中には、家族の様子は見えない
打合せに約半年を費やしたおかげで、当初計画通りの使い方ができている。
構造的には、新耐震基準を満たしていたが、壁や柱の撤去・移動には耐力度計算をしながら、慎重に計画した。
自宅での介護は、家族の相当な負担を強いられるが、今回の改修で家族の体力的な負担はずいぶんと軽減できたと思われる。
訪問介護士も、快適さを絶賛していると聞いた。